口臭の種類からわかるケア方法

セルフケアで改善できる生理的口臭

もっとも強力なのが寝起きの口臭。これは眠っている間、口や舌が動かないため唾液量が減り口内が乾燥しやすいからです。また、就寝中いびきや鼻づまりの影響で口呼吸している場合も生理的口臭が発生します。それ以外にも、空腹時や緊張・ストレスを感じ口の中が乾いている際にも注意が必要です。主な原因は、卵の腐ったようなニオイと言われる硫化水素です。
生理的口臭は、正しい歯みがきや舌クリーナー、オーラルリンスを使用し口内を清潔にする、耳下や舌、アゴ下にある唾液腺を刺激し唾液量を増やす、利尿作用の少ない飲料で水分を摂るといった日常生活の習慣で改善することができます。
また、アルコールやタバコ、にんにくやネギなど飲食物・嗜好品による口臭も一時的なものなので、ブレスケア用品を活用することで口臭を抑えることができます。

専門医に診てもらう必要がある病的口臭

病的口臭で最も多いのが、歯周病です。日本の成人は、歯周病もしくは歯周病予備軍が多くその割合は80％以上にも達します。
病的口臭は、生理的口臭に比べ腐ったタマネギのようなニオイ／血なまぐさいにおいが特徴のメチルメルカプタンと、生ゴミのようなニオイのジメチルサルファイドの割合が多く、歯周病や虫歯、内臓・呼吸器疾患など、それぞれの疾患を治療しないことには口臭の改善はできません。歯科医院もしくは内科、耳鼻咽喉科の受診が必要です。

精神的な要因で起こる自臭症

自分のニオイというのは悪臭といえど気づかないケースがあることは事実ですが、不快な口臭ではないにもかかわらず「自分の口臭はくさい」と思い込んでしまう人もいます。
そんな不安な気持ちから、強い力で歯みがきを長時間おこなう、一日に何度も歯みがきをしてしまう人は要注意です。心療内科に相談する、口臭を検査できる歯科医院や口臭専門外来を受診しましょう。

（安田 みゆき）

執筆者：alluxe編集部