慢性化する痛み

痛みの原因は大きく3つに分けられます。

1）炎症や刺激による痛み

切り傷、やけど、打撲、骨折など。急性の痛みなので、その傷や炎症がなくなればおさまることが多い。

2）神経の障害による痛み

帯状疱疹後の痛み、坐骨神経痛など、見た目には傷や炎症がないのに痛むもの。

3）心理的･社会的な要因による痛み

不安や社会生活で受けるストレスなどで起こります。

2）、3）は目に見えないので長引いて慢性化する場合が多く、あちこちの病院にかかったけれど原因がよくわからない、よくならない…ということも。

オステオパシーという考え

日本ではあまり知られていないオステオパシーですが、1874年にアメリカで生まれた現代医学で、1910年には医師資格として効果が認められています。その後、ヨーロッパやオセアニアなど多数の国で医療国家資格になりました。

オステオパシーは人間の自然治癒力を最大限に活かすことを第一とする医学の考え方です。
病気や不調は悪くなっているところだけで起こっているわけではなく、身体全体、さまざまなところで起きている歪みや緊張が大きくなっていき、表に現れたものです。
オステオパシーの施術は、まずカウンセリングの後で身体全体を調べ、固まっているところを解きほぐすことから始まります。そして本来その人が持っている自然治癒力を回復させるのです。

具体的にどんな治療をするの？

最初に挙げた腰痛の場合ですが、腰が痛いからといって原因が「腰」にあるとは限りません。内臓にあるかもしれないし、足関節の場合もあります。その根本の歪みを取り除かないと、いくら湿布や痛み止めを飲んでもよくならない…ということになります。

骨や筋肉、内臓などが本来あるべきところにあれば、身体は本来の機能を発揮して、自分で治ることができるといいます。オステオパシーはそれを助けるために、全身のあらゆるものを本来の正しい位置に戻す働きをしているのです。

リラクゼーションのためのマッサージとは違います。整体のようにポキポキと音を鳴らしたり、指圧のように強く押したりはしないので、少しもの足りないと感じるかもしれません。でも、原因不明の痛みに悩まされているのであれば、一度試してみるのもよいと思います。

ずっと痛みを抱えていては下を向くばかりで気持ちも落ち込んでしまいます。
クオリティオブライフ（生活の質）をアップして、心も身体も健康的なはつらつとした美しさを手に入れてみませんか？

（佐藤マキコ）

執筆者：alluxe編集部