鼻プロテーゼで起こりうるトラブル

1）プロテーゼの形がうっすら見える

高さがありすぎるプロテーゼを挿入した場合、若いときは皮膚や皮下脂肪の厚みのおかげで自然に見えていても、年齢とともに皮膚が薄くなり厚みやハリがなくなってくると、プロテーゼの輪郭が浮き出てくることがあります。

プロテーゼは、変性・変形しませんので、将来を見据え不自然にならない選択が重要です。

2）鼻先に赤いニキビのようなものができ、最悪の場合プロテーゼが突出する

現在はI型プロテーゼが主流です。しかし、1980～90年代にかけて主流だったのがL型プロテーゼと呼ばれるもの。鼻筋から鼻先にかけてツンと尖った鼻をつくれますが、90°折れ曲がっている部分が鼻先の皮膚を圧迫し、赤いニキビのようなものができたり、化膿し膿がでることも。最悪の場合は、プロテーゼが皮膚を破り出てきてしまいます。

「抜去した人の多くがL型プロテーゼを挿入していた」というドクターの経験談もあります。今は大丈夫でも年月の経過とともに起こりうることなので、過去にL型プロテーゼを挿入し今もそのままの人は、異変を感じたらすぐにクリニックへ相談してください。

3）プロテーゼがグラグラ動く

プロテーゼは時間とともに骨膜下で固定されるので、骨折するレベルの強い衝撃を与えない限りは動きません。プロテーゼが鼻に定着する目安1ヵ月以上を過ぎても動く場合、骨膜下に正しく入っていない、プロテーゼのサイズがあっていないことが考えられます。

時間が経つと、元に戻しにくくなりますので抜去の検討を含め、クリニックのアフターケアカウンセリングをおすすめします。

本来プロテーゼは、自分にあった“無理のないサイズ”のプロテーゼを“高い力量をもつ熟練ドクター”に“正しく挿入”してもらえれば、入れ替えは必要ではありません。しかし、いいドクターに出会うためには、この記事にある内容を含め、ある程度の知識を頭に入れてカウンセリングに臨みましょう。