歯茎が赤もしくは赤紫色の人

歯周ポケットと呼ばれる歯と歯茎のすき間に歯石や歯垢が溜まると、炎症（歯周炎）を起こしてしまいます。最初は赤っぽいのですが、進行すると歯周病（歯槽膿漏）となり黒っぽい赤紫に変化します。この場合、歯茎が腫れ上がっているケースがほとんどです。

私の体験談になりますが、担当の歯科衛生士さん曰く「素直な歯茎？」らしく、歯石をとった1ヵ月後の検診で、歯茎がきゅっと引き締まってキレイな色になってました。歯石が溜まると元に戻るので定期的に行いましょう。

赤紫で歯茎が腫れている場合、歯周病が進行している可能性大。歯周病治療を受けることで、健康的なピンク色に戻ってきます。重度の歯周病は、放っておくと歯が抜けてしまうので早めの対応必須。

歯茎が茶色もしくは黒っぽい人

考えられる原因として、生まれつきメラニン色素を多く持つ人や喫煙があげられます。喫煙の場合、メラニン色素が異常に増え、体外に排出されないため色素沈着が起こります。また、タバコに含まれるニコチンは血管収縮作用があるので、血流が悪くなり黒っぽく見えます。受動喫煙でも影響があるので注意が必要です。

美容皮膚科で行われているのは肌のピーリング。塗布する薬剤は違いますが、歯茎もピーリングができるんです。ガムピーリングの他、フェノール・アルコール法とも呼ばれます。

施術は麻酔を塗り、「フェノール」という薬剤を塗布し、中和のために「アルコール」での拭き取りが行われます。麻酔が不要な「フェノール・カルボール法」を採用しているところもあります。

痛みには個人差があり、火傷のようなヒリヒリ感があることも。施術直後〜3日間は、歯茎が白っぽくなり、3〜7日後に薄い膜のように歯茎の表面だけがはがれ、健康的な歯茎が再生される仕組みです。

今回お話した歯茎の色が変わる原因は一部で、他にも口呼吸や体調不良など要因はさまざまです。歯茎の色が気になるけど、どんな治療が適切なのか悩んだら、歯科医師に相談しましょう。